これから新規クリニック開業をしようとしているドクター、開業場所が中々見つからないドクター、内装費は本当に適切な数字なんだろうかと思っているドクター、色々なお悩みにお答えいたします。
開業コンサルタント業界の現状・1

昨年の11月に開業コンサルタント業界の現状を書きますと約束をしたので、遅くなりましたが今回、書かせていただきます。


現状を書く理由は、コンサル業界の質が低下して先生方の信用が低いために、この業界の質と信用向上及び先生方が開業に成功していただくためのアドバイスになればというためです。

 

10年以上開業ラッシュが続きその間、医療機器メーカーや薬品卸会社、コンサルタント会社等から多くの人が独立し、新規開業コンサルタント業(以下、コンサル業)を始めました。しかし、粗製濫造ではないがコンサル業を行っている者の中には、コンサル実績が乏しいため開業ノウハウが少なく、疑問符のつく市場調査や事業計画書の作成を行なっている者もいます。

また、開業前に開設予定の不動産物件に医療施設を開設できるかどうかの調査を行わないで開業させた後に、行政から違法開業の指摘を受けコンサル業者とトラブルになっているケースもあります。これらのコンサルのために、閉院する先生方も少なからずいるようです。

 

 

それでは、私がこれまで見てきた事を7回に分けて書いてみます。

1:開業ノウハウ不足によるトラブル

2:市場調査不足による経営不振

3:ばら色の事業計画書

4:自分の営業成績しか考えない営業マン

5:悪徳コンサル業者の美味しい話

6:コンサル業が出来ない会社の、派手なPRサイト

7:成功する先生、失敗する先生

 

1:開業ノウハウ不足によるトラブル


数年前、名前の知れた大会社の子会社で医業コンサルを行っているA社へ開業依頼を行ったB医師がおります。この会社は、年間
200件以上(??)の開業実績をHPでPRしていましたが、今は実績を掲載しておりません。また、この会社の元社員の話では社員が長続きせず、コンサル業務が出来る人間は一人しかいないとのことです。

 

B医師は、私の他に数社へ開業物件探しを依頼していたようです。結局、A社が開業物件を見つけてきたと言う事で、弊社に開業場所の良否を聞いてきました。私は物件がB医師の医業理念から外れていたため、中止したほうが良いと伝えました。

しかし、開業を急いでいたようで不動産契約をしました。ところが、開業の3日前にX線装置を作動させるための電力不足が発覚したとのことでした。私にどうしたら良いかという相談がありましたので、部屋の電力を上げる事が出来ないのであれば、X線装置の機種を変更するしか無いと回答しました。
 

今度は開業して2ヵ月後、B先生から開業したビルではクリニックを開設できないとコンサル業者から言われたが、どうしたら良いかという相談がありました。

私はその理由を聞くまでも無く、消防署から指摘されたのでしょうといいました。なぜなら、以前もテナント契約を行なった婦人科医から、同じような相談を受けていたからです。B先生曰く、コンサルから紹介された内装工事会社は実績が豊富なので任せても大丈夫と言われたとの事です。

通常、不動産契約を行なう前にコンサル業者か内装工事会社が消防署へ行き、開業予定物件内で医療施設を開業出来るかどうかのヒアリングを行なうことが常識です。実績が豊富だというふれ込み?にも関わらず、初歩的な事も出来ない会社もあるということを覚えておいて下さい。
以前も書きましたが、コンサルを依頼するときは、コンサル会社の大小や実績が多いことよりも、個人の開業実績が多いかどうかを良く調べる事です。

 

結局、B先生にはコンサル会社へ損害賠償を請求して移転してはどうかとアドバイスを行いました。B先生は移転する決心をして、私に物件探しを依頼して来ました。

 

次回は、「2:市場調査不足による経営不振」について書きます。

 

お読みいただきましてありがとうございます
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