これから新規クリニック開業をしようとしているドクター、開業場所が中々見つからないドクター、内装費は本当に適切な数字なんだろうかと思っているドクター、色々なお悩みにお答えいたします。
不動産交渉

本格的に梅雨の季節になりました。

傘を持って歩くことが嫌いなので、嫌な季節です。

 

さて今回は、最近、テナント契約の交渉で起こったことを書きます。

 

神奈川県で開業希望のA先生から、物件の紹介依頼を受けたので駅から多少離れていましたが周辺相場より安いテナントを紹介いたしました。A先生は、テナントの紹介以外の開業準備は自分で行うと言って、私のアドバイスを聞きませんでした。

私は、開業のノウハウを持っているので、色々なことを聞いてくれればと思いましたが、自分で準備したいと言うので、これも良い経験になるだろうと思って、口出しを避けました。     

 

テナントの内見が終わり、気に入ったので賃貸をしたいから条件交渉をして欲しいと依頼されました。貸主と条件交渉後、テナントの賃貸借契約書の雛形が出てきたので、A先生へ報告したところ、弁護士へ相談に行くと言われました。

数日後、A先生から出てきた要望は明らかに貸主に不利な条文が多かったので、貸主側の仲介会社とA先生及び私と契約書の条文の確認作業を行いました。

以前、私は借主が過度な要求を行って入居を断られた経験があるので、私はA先生へ自分に有利な要求を過度に行うと入居を断られる可能性があるので、ほどほどにして欲しいと伝えました。

 

契約書の条文確認作業を行った後、A先生は再度、弁護士と相談して要求を出してきましたが、相変わらず自分の都合の良い条件を出してきました。貸主は、弁護士が出てきたことやペナルティ条項が過大な要求なので入居後にトラブルになる可能性があること心配して、契約をしないと通告してきました。

 

 

ここで、私が伝えたいことは、次のことです。

 

1.餅は餅屋

   医師は病気治療のプロであり、新規開業コンサルタントは新規開業に関するプロです。

いくら優秀な医師でも、経験を積んで様々なノウハウを持つコンサルタントに勝つことは難しいのです。

新規開業を成功させるには、経験豊富で様々なノウハウや情報を持っているコンサルタントから素直にアドバイスを聞き、開業の準備を進めることが成功の近道です。

 

2.必要・必然・ベスト

開業に適した物件が見つかったが、入居を断られてしまった。これも「すべて必要・必然・ベスト」であると思うことです。

なぜなら、契約交渉は自分の思いだけではうまく進まない事や、自分が常識と思っていたことが違っていた事に気が付かされたと思います。この気付きが、これからの人生に大きく役立つからです。

間違っても、自分が正しいことを要求したのに相手が判らないと憎んだり批判してはいけないのです。まず、自分のどこが間違っていたのかを謙虚に内観する事です。

 

3.利他の心

この物件は建築年数が29年と古いのですが、鉄骨造で見た目もきれいな建物です。貸主は建物が古いので周囲の賃料相場の三分の一(100坪で30万円)に設定していたのです。市場調査でも1日推定外来数が80人と、損益分岐点を大幅に上待っているのです。それにも関わらず、貸主の配慮を考慮せず自分に有利な条件を提示してきたのです。

 

私は、不動産の賃料や保証金等の交渉を行う時は、相手の立場も考えながら両社が気持ち良く契約できるように配慮します。

 一方的に値引き交渉を行って契約した場合、得をしたと思うでしょうが相手方は必ず心にしこりが残ります。このしこりが、契約更改の時に賃料の値上げとなって跳ね返ってくる可能性があります。そうなると、ここでトラブルが発生します。

どんな商売でも同じですが、目先の利益ではなく「利他の心を判断基準にすることです。私たちの心にはもともと「自分だけがよければいい(我よし)」と考える利己の心と、「他によかれ」と考える利他の心があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。この態度は自分中心ですから、視野も狭くなり間違った判断をしてしまいます。一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、周りの人みんなが協力してくれます。開業する場合は、このことを理解することが大切です。

 

4.ポジティブ

私に開業のお手伝いを依頼してくる先生の中に、賃貸借契約が終了して開業準備を行っている最中に良く「大丈夫でしょうか・大丈夫でしょうか」と聞いてくることがあります。

その時、必ず「開業を決意した後は、ポジティブに考え行動して下さい」とアドバイスを行います。

私のこれまでの経験から、ネガティブな考えで行動しても決して良い方向には向かないことを知っています。なぜなら、後ろ向きに考えていると良い考えが浮かばないからです。逆に、同じ波動を持った人が寄ってくるので、ますます悪い方向へ行くケースが多いのです。

 

A先生には、この経験を生かして開業を成功させていただきたいと思います。

次回は、舩井語録を書きます。

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

 

 

 

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